こんにちは!コテコテツです。
今回は年末年始に読書した本の感想・要約になります。
簡単に本書を説明すると、資本主義で給料がどうやって決まるのかについて、参考にできる本です。
本書では「スポーツを初めてやる時はルールを確認するのに、どうして経済に巻き込まれる時(働き始める時)にはルールを確認しないの?」等の資本主義のルールが解説されています。
2023年、今年は経済に関係した本を読破して、ここに備忘録として記載していきます。
あらすじ・内容
資本主義とは
生産手段を資本家・企業者の階級が所有し、自分たちの利益追求(自由競争)のために労働者を働かせて生産を行う経済体制。
ポイント
・雇われて働く側と雇う側がいるということ。
・あらゆる商品は価格競争を行い、競争に負けた商品は排除されるということ
ここでいう弱肉強食は隣人との争いではない。
強者=資本家
弱者=労働者
価値と給料の仕組み
資本論でいう”価値”とは2つある
①価値=あらゆる労力によって生み出される価値
その商品を作るのにどれだけ苦労したかによって変わる
1時間で作ったパンと10時間かけて作ったパンでは10時間のパンの方が価値が高いということになる。
②使用価値=使用者のメリットによって変わる価値
いわゆる日常でみんなが使っている価値使うメリットが大きければ大きいほど価値は高くなる。
給料と価値の関係
企業により多くの利益をもたらす人材がより使用価値が高くなるということになる。
一般的な商品でいうと使用価値が高くなれば、より長く継続的に購入してくれる。
労働力でも同じでより長く、継続的に雇用してもらえる。
一般的な商品でいうと使用価値が高くなれば、より長く継続的に購入してくれる。
企業にとって使用価値を高めることは、よりその企業で継続的に雇ってもらえることに直結していて、給料をあげることには繋がっていない。
給料
価値(日々の労働力を生み出す必要経費)
+
使用価値(雇用し続けたいメリット)
この世界を生き抜く3つの手段
①変化耐性を備える(フリーランス精神)
本来であれば商品は使われる度に使用価値を計られ、必要なければ捨てられる運命にある。
フリーランス精神で自分の使用価値を向上させる挑戦を副業的に実践する必要がある。
②汎用性スキルを身に着ける
自分の持っているスキルを分解し、本質的に理解することで別ジャンルでも応用できるようになる。
③商品化する
自分の売り物を用意し、高く買ってもらえるように鍛える。
最初はよくある商品でも構わない。続けることで価値が高まり、オンリーワンになっていく。
感想
「超入門 資本論」 -木暮太一
完読。お金や雇用体制など、身近にありすぎてそうあることが当たり前に思えてたことを、論理的に解き明かしている本。
入門書ということで、読み易さは◎
もっと資本論を知りたいと思わせられました。 pic.twitter.com/QfOUSVqLKD— 長田 涼@鞆の浦で移住暮らし (@SsfRn) October 19, 2014
資本論についてほとんど知識がなかったのですが、本書は楽しく時には驚きをもって読み進めることができました。
また資本主義社会は思っていたより、厳しく残酷な世界だなとも思いました。
この3年コロナで淘汰された企業や労働者は、資本主義社会では当然のことだと。
これから自分を商品として売りに出せる場所を複数作って、自分にしか売れないものを身につける事がこの社会を生き抜くことだと戒めにします。
効率化のジレンマや不景気がもたらす意味というエッセンスとともに、その中で我々がどう生きていくか、フリーランスマインド自分の強みを考えるきっかけになりました。
何処へ行くにも搾取される側の、会社にとって都合の良い労働者であったことを認識したので、当事者意識を持つなど改めていこうと思います。
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