こんにちは!コテコテツです。
今回も年末年始に読書した本の感想・要約になります。
今回この本を読んだきっかけは、
自分たちのような現役世代が今後老人になったときに
どうなるのか漠然と不安があったため本書を読んだ。
長くなる人生においては、お金などの「有形資産」だけでなく、
「無形資産」の1つである活力資産
(良好な家族・友人関係)も考えていきたい。
2023年、今年は幸福や経済に関係した本を読破して、ここに備忘録として記載していきます。
あらすじ・内容
下流老人とは?
下流老人とは・・・下流老人とは、著者の造語で、普通に暮らす事の出来ない下流の生活を強いられている老人を指す。
例えば、首都圏に住む一人暮らしの高齢者の場合、生活保護で支給されるお金は月額13万円程度。
一億総中流だと思われている日本で、
一億総老後崩壊の危機が迫っているという内容。
実は、高齢化が進む日本では多くの方が
下流老人に転落・老後破産する可能性があり、
他人ごとではないと本書と述べている。
本から学べたこと
人生100年時代になると、病気や介護などの想定外の事態に遭遇する確率は高くなる。
そのような際に下流老人への転落や、老後破産を防ぐためには、社会保障制度を知り、老後資金の準備をしておくことが必要。
そして、お金などの「有形資産」だけでなく、人間関係という「無形資産」についても豊かにしておくことが重要。
著者の考え方をまとめると、
下流老人化するのは、自己責任ではなく、日本の社会保障制度の脆弱性が下流老人化・老後破産を生み出している。
→個人レベルでの自助努力では下流老人化を防ぐ方法はないというものだと学んだ。
こんな方におすすめ
- 収入が著しく少ない人
- 十分な貯蓄がない人
- 頼れる人間がいない人
感想
藤田孝典の名は、朝日新聞の新書『下流老人』で知った(2015年)。読んだのが定年直後だったのでショックは大きかった。
今、Wikiを見たら
>彼のNPO「ほっとポット」は、生活保護者に帯同し、手続きのサービス料として一件当たり42,000円を徴取していた…
そうな。この方がよりショックが大きい。 pic.twitter.com/6bKHQjZqIt— marco (@katamarco20011) January 11, 2023
以上、「下流老人」について紹介させていただきました。
いい大学に入り、いい企業に就職し、終身雇用で引退して
年金を受け取り、退職金や貯蓄を切り崩して余生を過ごすことは限りなく厳しい老後に向かってします。
下流老人とは必ずしも低収入や老後の蓄えが乏しい高齢者だけが陥る訳ではなく、貯蓄や収入が充分ある人でも起こり得ると思います。
自分の人生をコントロールするために自助努力をしつつも、下流老人化や老後破産に陥ってしまった時には、生活保護などの社会保障制度も知っていくことが重要だと思います。
今は十分な蓄えがあるから大丈夫だろうと考えている方も、是非とも今後の資金計画を見直してみます。
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